貴族とサロン文化 

詳細は「アルテの泉」(研究・出版)第I章「貴族とサロン文化」へどうぞ

貴族とはどんな人たちなんだろう?

ひとことで表現すると、貴族とは「お金持ちの暇人」と言えるかもしれない。彼らは広大な土地を所有し、その土地からの収穫物が彼らの経済基盤だった。この大土地所有と豊穣な収入は世襲制で、代々「生活のための手の労働」から解放されていた。農奴、職人、商人、知的労働者などと異なり、彼らは「生活のために働く」ことをしなくてよかった。つまり彼らには、ありあまるほどの「自由な時間」があったのだ。これが貴族階級の第一の特徴である。第二の特徴は「安定した豊かな経済基盤」である。投機家のように、得られる富が時の運次第ということもない。私たちはその代表的な例を我々の時代の各国の王族・貴族・大富豪等に見ることができる。中世においては、貴族は世襲制の大地主だったが、近世に入ると市民の力が強くなり、彼らの中には貿易、商業、金融業などにより大きな富を築き、時の国王にお金を貸し付ける者たちが現れた。国王は彼らの功績に対して貴族の称号を与えたり、また彼らの側でも爵位を買ったりしたため、中世には変化のなかった貴族の数が近世に入ると大きくその数を増やした。

サロンとは何だろう?

ところで、そもそも「サロン」とは一体なんだろう?最近は「健康サロン」とか「英語サロン」とか以前は見られなかった組み合わせで「サロン」という言葉が使用されている。「サロン」をつけると、なんだかレベルがひとつ上がったような印象を受けるから不思議だが、それもそのはず、もともと「サロン」は貴族の館の中心に配置されていた「社交用の客間」だった。貴族階級にとって「社交」は歴然とした「公的活動」であり、特に「サロン(生活)」は貴族の夫人方にとっては社会生活・社会活動の重要な部分を占めていたのである。遠い昔、中部イタリアのウルビーノの小宮廷で始まったサロン文化は、17世紀18世紀のパリで最盛期を迎え、やがて音楽活動を中心に置く19世紀を経て、プルーストの有名な「失われた時を求めて」で描かれているような20世紀サロンへと継承されていく。

(1)貴族の社会・生活・価値観 

詳細は「アルテの泉(研究・出版)」貴族の社会・生活・価値観

(2)17世紀・18世紀のサロン

 

詳細は「アルテの泉(研究・出版)」17世紀・18世紀のサロン